気になるセリフ

映画やドラマ作品の中で気になるセリフをピックアップ

『美術館を手玉にとった男』本当にあった驚くべき人物のドキュメンタリー!!(英語セリフ付き)

こんなことが本当にあったの?というような驚くべき事件の中心人物を追うドキュメンタリー作品『美術館を手玉にとった男』からのセリフをご紹介します!

 

まずは⇩作品紹介⇩から。

 

【作品紹介】

邦題: 美術館を手玉にとった男
原題: Art and Craft
監督: サム・カルマン、ジェニファー・グラウスマン
共同監督: マーク・ベッカー

出演: マーク・ランディス、マシュー・レイニンガー、アーロン・コーワン 
あらすじ: 

2011年、アメリカの多くの美術館で展示されていた大量の絵画が、贋作であることが発覚した。この事件は極めて特殊な贋作事件で、一人の男が精巧な贋作を100点以上制作し、法外な金額で売ることができるにも関わらず、それらを無償で寄贈していたのだ。男の名はマーク・ランディス。彼は長年にわたり、15世紀のイコンから、ピカソマグリット、ディズニーまで、幅広いスタイルの絵画を模倣し続けてきた。そして“慈善活動”と称し、神父など様々なキャラクターに扮して、それらの贋作を美術館に寄贈してきたのだ。騙された美術館は全米20州、46館にものぼった。(Amazon Prime Videoより)
©Purple Parrot Films

  

【気になるセリフ】

大量の贋作を作成し、本物と偽った上で、様々な美術館へ無償で寄贈し続けるマーク・ランディス氏の発言。

〖日本語字幕〗
“必要は発明の母”だが
時として――
“偽りの継母”
ということもある
良い得て妙だ
 
〖英語〗
Necessity is the mother of invention, and sometimes the stepmother of deception.
That pretty much takes care of things.

調べてみると、『Charlie Chan's Secret(原題)』に出て来る主人公の言葉 "Necessity mother of invention, but sometimes step-mother of deception." を引用したようです。

確かに“良い得て妙”ですし、彼の行動がよく当てはまっていますね!

 

アートのプロたちがことごとく騙されるような凄い絵を描くマークが放った言葉。

〖日本語字幕〗

私は芸術家じゃない・・・

ただの図画工作だよ

テレビを観ながら やるだけだ

 

〖英語〗
I’m not really an artist.
I just used to... like to do arts and crafts... when I’m watching TV.

彼が言うように、彼にとっては本当に図画工作なのかもしれません。

彼が名画をコピーしている様子を見る限り、一般的なイメージのアーティストのように、これだけに集中して他は目に入らないという感じではなく、こうやってやるんだよと説明しながらサラッと作っちゃうんですよね。 

しかも、額などの材料もどこにでもあるスーパーで買っているようなんです。

それなのに、プロの目を欺けるなんて、本当に才能ってスゴイなぁ~と心から思います。

 

こちらも、マークのお言葉。

〖日本語字幕〗

自分の才能がどうであれ――

人は皆 役に立つ人間で

ありたいと思う

だから人は各々違うけど

同じとも言える

世の中には無数の物語がある

これは一例だ

これが私にできる
最大限のことだ

 

〖英語〗

We all like to feel useful.

Whatever ability we happen to have, we like to make use of it.

So, everyone's different, and everyone's the same..., and there are three million stories in the naked city..., and this has been one of them..., and that’s kind of the best way I can put it.

そうですよね、皆、役に立つ人間でありたいと思っていますよね。

彼は本作の中で、自分の描いた絵(贋作)を美術館に無償で寄贈することで “philanthropy(慈善活動)” をしているのだと語っています。

 

自分では慈善活動だと思っているので、事件で有名になった後も、彼は彼なりの“慈善活動”を粛々と続けているようです(笑)

どうやって??と思いますよね?

そして、30年間もずっと明るみになっていなかった事実はどうやって暴かれたのか?

その発端となった、マークをずーっと追っていた人物が、ある興味深いイベントで、彼と因縁の再会を果たすのですが、そのイベントとは?

また、その時の2人の再会の様子は??

マーク自身だけでもとても興味深い人物なので、もっと色々知りたい気もしましたが、彼を取り巻く人々も面白く、騙されたキュレーターたちの証言もちゃんと記録されています!

本編中の中で、マークに大変興味を持ったシンシナティ美術館のキュレーター、アーロン・コーワン氏が、「行為自体がアートのようだ」と言っていましたが、私も心から同感です!

 

 【関連商品】