『湯を沸かすほどの熱い愛』予想していなかった展開が観られる昭和風情漂うドラマ!!
ただ単に、肝っ玉母ちゃんの出て来る感動ドラマだと思っていたのですが、予想していなかった展開を迎える昭和風な映画『湯を沸かすほどの熱い愛』からのセリフをご紹介します!
まずは⇩作品紹介⇩から。
【作品紹介】
題名: 湯を沸かすほどの熱い愛
監督: 中野量太
脚本: 中野量太
出演: 宮沢りえ、杉咲花、伊東蒼、篠原ゆき子、駿河太郎、松坂桃李、オダギリジョー
あらすじ:
銭湯・幸の湯を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら娘を育てていた。そんなある日突然、余命2ヶ月という宣告を受ける。その日から彼女は「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。(Amazon Prime Videoより)
© 2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会
【気になるセリフ】
冒頭のシーンで、休業中の銭湯の入口に貼られていた貼り紙に書かれた文字。
湯気のごとく
店主が蒸発しました
当分の間
お湯は沸きません
幸の湯
セリフではないのですが、休業の貼り紙にこれを書くとは、相当な図太さを持った方ですよね(笑)
その推察通り、この映画は、宮沢りえさん扮する物凄い肝っ玉母ちゃんのお話です!
その肝っ玉母ちゃんの双葉に仕事を頼まれていた探偵の滝本が、彼女のことを形容するお言葉。
不思議な人です
あの人のためなら、何でもしてあげたいって思うっていうか…
多分それって、その何倍もしてもらってるって思えてるからなんじゃないかなーって
そういう方、たまにいらっしゃいますよね!
こういう風に思える人が周りにいること自体、自分は幸せなのだな~と強く思いますが、ゆくゆくはそう思われるような人になりたいですね。
それにしても、今ふと思ったのですが、この探偵さんは双葉にそんなに色々してもらってたかな~?と疑問に思ってしまいました。
ただ単に、私が映画に出て来たエピソードを忘れてしまっただけのことかもしれませんが、双葉の方が滝本に色々してもらっていたように見えました。(一瞬、滝本の娘に双葉が優しく接する場面はありましたが…)
滝本の立場から考えると、彼は双葉から何かをしてもらったというより、彼女の人間性や生い立ちを知ったことで、何でもしてあげたいと思ったのかもしれませんね。
この作品は、娘が苛められて登校拒否になりそうになったくだりやら、双葉がある人に急にビンタを食らわすシーン等々、今の時代に観ると少し驚くような場面がちょくちょく出て来るのですが、それもこれも、昭和風情漂う町で、昭和な肝っ玉母ちゃんが起こす行動で、周りも昭和な人々だからこそ全てうまく事が運んだんだろうなーというような、昭和が鍵となる映画だなぁ~と感じました。
それにしても、これまた昭和な雰囲気が漂うダメダメ夫をオダギリジョーさんが好演されているのですが、いくらオダギリさんみたいなイケメンでも、あんな頼りない夫は絶対に嫌だと思いました!(笑)
あと、宮沢りえさんの演技が素晴らしく、特に、死の床についているあのシーンは、リアル過ぎて本当に怖いぐらいで、(怒られるのを覚悟して言うと)少しホラー映画を思い出すぐらいでした…。
どんな感じなのか、気になりませんか??(笑)
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