気になるセリフ

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「THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから」シーズン1:エピソード2. “ビッグ・スリー”(英語セリフ付き)

衝撃的なセリフが頭から離れない「THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから」のシーズン1:エピソード2. “ビッグ・スリー” からのセリフをご紹介いたします。

 

 まずは⇩作品紹介⇩から。 

 

 【作品紹介】

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邦題: THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから s1. ep2. ビッグ・スリー
原題: This Is Us  s1. ep1. "The Big Three"
監督: ケン・オリン
出演: マイロ・ヴィンティミリア、マンディ・ムーアスターリング・K・ブラウン、クリッシー・メッツ、ジャスティン・ハートリー、スーザン・ケレチ・ワトソン、クリス・サリヴァン、ロン・セファス・ジョーンズ
シリーズあらすじ:
これはあなたの物語です。誕生日が同じ36歳の男女3人。自分が演じる役に嫌気がさしているイケメン俳優、"脱肥満"を目標に努力する女性、幸せな家庭を築いているエリートビジネスマン。置かれている状況も性格もまったく異なる彼らには、誕生日以外にも共通点があった…。人生の壁を乗り越えようとする中で、それぞれが大切なものを失い、そして見つけ、3人の運命の糸が次第にたぐりよせられていく。
エピソードあらすじ:
ドラマ降板を宣言したケヴィンだが、思わぬ障壁があることを知らされる。ケイトはダイエットのストレスが爆発。ランダルの妻ベスは、夫が連れてきた実父の行動を怪しむ。(Amazon Prime Videoより)
提供:20th Century Fox Television

 

 【気になるセリフ】

ドラマの降板を直談判するケヴィンに、放送局のお偉いさんが言い放った言葉。

〖日本語字幕〗

仮に去るなら

君のキャリアを破壊する

俳優の

テイラー・ジェニングスを?

私が潰した

 

〖英語〗

If you do, I'll be forced to NAGASAKI your life and career.

Hey, have you heard of the actor uh... Taylor Jennings?

I NAGASAKIed him.

とても良いドラマなのですが、ここはさすがに日本人として物凄い衝撃を受けました。

"Nagasaki your life and career"なんて。。。

少し調べてみると、やはり多くの方々が衝撃を受けたという文章が見られました。

私はこのドラマで初めて、こういう意味で使われるNagasakiを聞いたのですが、「NagasakiよりもHiroshimaの方が、こういった意味でより使われていたが、今はどちらもほぼ使われない」というようなアメリカの方の書き込みも見られました。

確かに、Hiroshimaが代わりに使われているのは聞いたことがあるような気がしますね。。。

では、今回は何故Hiroshimaじゃなかったのか?

アメリカ内で結構多い認識である“1回目の原爆投下の地である広島に関しては賛否あるが(戦争終結に必要だったという意見が多いと聞きます)、その3日後にあたる2回目の投下(長崎)に関しては確実に間違いだった”という意味を込めて、このNagasakiという表現を使ったのではないかという意見がありました。

それを使うことで、よりこの登場人物のヒールぶりを強調させたかったということですね。

下記の記事に出て来る"前長崎原爆資料館長で作家の青来有一さんの話"のように、悪役にそれを言わせることで、脚本家としては原爆を否定的に捉えていると考えられますし、私としては、こんな感動的な脚本を書く人なので、そういうことだろうな(そうであって欲しいな)と思っています。

アメリカでは、広島に原爆が落とされたことは知っていても、長崎に関しては知らない人が多いという事実があるとのことですので、このドラマでその事実を自国民に喚起して考える機会を作ったのだと思いたいです。

それにしても、HiroshimaでもNagasakiでも、このように使う人に出会ったら、その人とは今後一切かかわり合いになりたくないですよね。

このセリフを言った役を演じるブラッド・ギャレット氏は、「Hey!レイモンド」を観ていた私にとって大好きな役者さんだったのですが、このセリフを吐いた時に一瞬嫌いになりそうでした(笑)が、ドラマの役だったと思い直しました!

ちなみに、製作者側は西日本新聞の取材に、“エピソード自体に語らせることを望んでおり、残念ながらそのことについて話すつもりはない”と答えたのことです。

 

 

 

大人になったケヴィンが精神的に弱っている時に、幼い頃によく虐めていた弟ランダルに電話をかけた時の2人のやり取り。

〖日本語字幕〗

ケヴィン: いい兄貴じゃなかったな

ランダル: そうだな

ランダル: まだ挽回できる

 

〖英語〗

Kevin:  I was not a very good brother to you, was I?

Randall:  No, you weren't..., but you still got time.

良い兄貴じゃなかったことを肯定されてケヴィンは落ち込むも、ランダルの「でもまだ挽回できる」という優しい一言に癒されるシーン、とてもグッときますね。

 

ランダルの妻ベスが夫を守ろうとして、ランダルが聞きづらいであろうことを彼の本当の父親ウィリアムに訊ねる時の前置きの言葉。

〖日本語字幕〗

ランダルにだって悪習はある

高潔さが彼の悪習よ

完璧でないと気が済まない

だから愛してるし――

時には守らないといけない

 

〖英語〗

Randall's not free of vice, William.

His vice is his goodness.

It's his compulsive drive to be perfect.

That's why I love him, but it's also why I have to protect him sometimes, you know?

ランダルの常に良い人であろうとする素晴らしい人格と共に、ベスがそんな彼を男性として、そして人間として愛し、時には行き過ぎて壊れてしまいそうになる彼を守ろうとする母性のような愛情までもが表れている見事なセリフだと思います。

 

このエピソードでは、最後の方に、妻に対するジャックの愛が語られるのですが、喧嘩の後にあんなことを言われたら絶対許しちゃう!という感じのあまーいお言葉です(笑)

子どもの頃になりたい夢が無かったという人はあまりいないかもしれませんが、もしいらっしゃったら、パートナーと喧嘩した後、パートナーにあのマジカルな言葉を言えば絶対に許してもらえると思います!(笑)

是非お試しあれ!!

 

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